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「バリアフリー映画」
2023年9月9日(土)
全盲のバイオリニスト穴澤さんのドキュメンタリー映画「光を見つける」を鑑賞するために、「シネマ・チュプキ・タバタへ」行って来ました!
JR田端駅から、広くて歩きやすい道を10分ほど行ったところに、この映画館はありました。 バリアフリー映画館としてよく知られたこの場所には、一度行ってみたいと思っていました。それが、今回実現しました!
受付で、介助者同伴通常割引1800円を支払おうとしたら、「障害者手帳提示で特別割引(収入の低い障害者への配慮!)1000円です」と言われ、とても合理的な価格設定には感心しました。もちろん、ベイスくんは無料です!
コーヒーを注文して場内へ。そこは、席数20ほどのこじんまりとした雰囲気の映画館でした。
映画の方は、穴澤さんのバイオリン演奏をおりまぜながら、力士の舞の海さんや陶芸家とのトーク、学校での講演など、穴澤さんのメッセージがつまった内容でした。おまけに、今回は映画の後、穴澤さんと監督の舞台あいさつがあり、こちらも楽しめました!
ところで、バリアフリー映画館「シネマチュプキ」ですが、なぜか、段差があるし、車イスで利用できるトイレはないし、これでは車イス利用者にとってはアクセスが難しいと思います。 なので、「バリアフリー映画館」とはちょっと違うかな。
あるいは、「バリアフリー映画」、つまり、「映画」そのものをバリアフリーにしようということでしょうか。
終演後、穴澤さんとチュプキの代表者でいらっしゃる平塚さんたちと、お隣のハンバーガー店「9(ナイン)」でランチをする機会に恵まれました。
ここのハンバーガーはめっちゃでかい! アメリカのハンバーガーの3倍はあるでしょう!アボカドチーズバーガー1600円を食べましたが、すごくおいしかったので、おすすめですよ!
ランチをしながら、平塚さんから、「盲ろう者が映画を楽しむにはどうしたらいいですか?」という質問が飛んできて、とまどいましたが、そこは正直に、「盲ろう者が映画館で映画を観て楽しむことは、それはもうほぼ不可能です」と答えました。テレビでさえも見たり聞いたりすることのできない盲ろう者。どうやって映画を楽しむことができるのでしょうか。
映画を真剣に観ようと思ったら、録画しておいた映画を、リモコンで再生、停止を繰り返しながら、通訳介助者に通訳してもらう方法になると思います。
みなさんは、何を目的に映画館へ行きますか?好きな映画を観るため。うわさの映画を観るため。デートのため。あるいは、時間つぶしのため。みなさん、さあ、どれでしょう。
お友達とつれだって映画を観、終わった後でお茶やお食事をしながら、映画の感想を語り合う、これが理想的な映画鑑賞だと、ぼくは思っています。
しかし残念ながら、ぼくにはそれができません。なぜなら、観ることも聞くこともできないので、一般の映画(普通に映像やセリフが流れる)を楽しむことができないです。
映画館という土俵に、一般の人に混じって、盲ろう者がインクルーシブに、映画を観ること、それはもうほぼ不可能です。 これって、通常の学校のクラスで盲ろうの学生が他の健常の学生と同じレベルの受業を受けるのが難しいことと同じですね。
しかし。。。盲ろう者も映画などの娯楽を楽しみたいです。どうすれば楽しめるか、永遠のテーマかも。。。