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オンライン会議
2023年9月19日(火)の記事
午前中、民事裁判のIT化に関する法曹団体のワーキンググループと盲ろう者協会との意見交換会が、盲ろう者協会事務所でありました。 法務省から二人、ワーキンググループからは弁護士や最高裁等から3人が協会へ来られました。
お役所の人は小難しい言葉を早口でまくし立てるように話す人が多い印象があります。ところが、今回の法務省手動の意見交換会は、とてもゆっくり、丁寧に進行してくださいました。進行を担当されたのは法務省大臣官房司法法制部付きの男性でした。
意見交換のテーマは、主としてWEB会議における盲ろう者への配慮についての意見交換でした。 コロナ禍によっておんらいんによる会議や打ち合わせ等が増え、今ではこれが当たり前のようになってきました。オンライン会議や打ち合わせ(オンラインコミュニケーション)は、ITを駆使してZoomやSkypeでつながるものですから、ITが苦手な人や経験したことのない盲ろう者にとっては、蚊帳の外へ置かれたような気持ちにさせられるかもしれませんね。
Zoomなどのアプリはどんどん進化し、アクセシブルなものになってきていると思います。
盲ろう者がオンライン会議に参加する場合は、多くの場合通訳・介助者を同伴します。パソコンの前に通訳・介助者と座り、指点字、手話、音声等で通訳を受けながら会議についていくという感じです。
ぼくや一武の盲ろう者は、通訳・介助者を同伴することに加えて、遠隔パソコン通訳(離れた別の場所から、盲ろう者が参加している同じ会議ルームに接続し、会議の様子をパソコンで打ち込んで、オンラインで盲ろう者側のパソコンに送信、盲ろう者は手元のパソコンや点字デバイスで読む)も併用するというやり方も使っています。
意見交換の中で、「オンラインによる会議とリアル(対面)会議ではどちらが便利か」という質問がありました。 ぼくは、「断然オンラインが良いと思う。理由は、会議の場所まで移動する必要がないこと、限られた同じ画面を参加者で共有するので、通訳がしっかりおいつくように参加者みんなで協力しあうことができれば、盲ろう者は他の参加者とほぼ同じ環境におかれることになる。技術的なことに関しては、パソコンやタブレット等の性能、アプリの使い勝手等が向上してきているので、トラブルことは少ないと思う」と答えました。
実際には、オンラインかリアルか、どちらかを選べるハイブリッド方式がベターだト思います。